nekonoyouniの日記

日常で思ったこと 印象に残ったこと 時には愚痴も 自分では分かっているけど読む人には漠然としてて分からないことも書くかもしれません。他人の脳ミソを覗く感じで見てくだされば…。

パラドックスその2

ちょっとそれは…と思われることを書くかもしれない。
ホームレスの人にお金をあげることについて。
大体の人はそれがいいことだと考えると思う。
よくアメリカの映画で町行く人が、ホームレスの人にお金をあげるシーンが出てくる。なんかクールだなあと思う。
多分アメリカではそれがステイタスなのかもしれない。チップの文化があるからごく普通のことなのかもしれない。
前に確か中国の都会で暮らすホームレスの人たちについての番組を見た。
そこに暮らすホームレスの人々、特に子供や、身体的なハンデのあるホームレスの人が物乞いをすると、普通に勤めている人以上にお金になる、といった内容だった。 
そしてお金になるので、お金を借りたけど返せない人の腕を切り取り、物乞いをさせて借金を返させるといった事が起きているらしい。
違う国でも、子供に物乞いをさせている親が、その子を学校に通わせる援助をします、と言われても、物乞いはお金になるので、学校に通わせず、物乞いをさせ続けることを選択する、ということも聞いた。
日本人の自分が思うには、なんだか食べ物とか物じゃなくて、お金を渡すっていう事が一見とてもいいことのようで、実は根本的な解決どころか、悪い方向に人を追い込んでいるんじゃないかと思えてならない。
アフリカで医療などエイズを撲滅するために携わっている人が、エイズが未だにアフリカで蔓延しているのは、ただ、エイズについての知識が無いからだ、と言っていた事がとても印象に残っている。
医療施設がないから、とか医療機器が足りないから、とか薬が足りないから、とかじゃなく、知識が無いから。
たったそれだけのことで、親が死んだり、お腹の中の子供がエイズになり、短い生涯を生きる。
私は学校が嫌いだったし、数学は分からないまま、どんどん授業は進んでいくし、意味あんのか?って思ってたけど、こんな感じでも、一応役立つ知識は得れていたのかもと思う。
確かに、今日食べるものがない、だからしょうがない、とも言えるかもしれない。
でも、物乞いをし続けて、ゆくゆく大人になって
、字が書けたなら…文字が読めたならな…と思う日が来るんじゃないかと思う。大人になれたらだけど。